少女霊媒が不在のため主婦みきが加持台となり
どんな伝承か
天保九年十月二十四日、大和国庄屋敷村(現奈良県天理市三島)の中山家。前夜からの一家発病を祈祷するため山伏市兵衛が呼ばれたが、加持台の少女霊媒おそよが不在だった。そこで主婦みき自ら加持台を申し出て、井戸端で冷水を浴び浄衣に着替えて神迎えの座に着いた。市兵衛が呪文「ノーマクサンダー…アビラウンケン…」を唱えると、みきは恍惚境に入り、手に持つ御幣が急に上下左右に揺れ始めた。神霊降臨と見た市兵衛がさらに祈祷すると、パッと音がして御幣の振動が止み、みきの両眼が日月の如く輝いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)