平素丈夫な主婦みきが急に腰に激痛を覚え
どんな伝承か
天保九年十月二十三日夜の四ツ時(午後十時)、大和国庄屋敷村(現奈良県天理市三島)の中山家で騒動が起こった。平素は丈夫な主婦みきが急に腰に激痛を覚え、夫善兵衛も両眼が痛くなり、一年前から足を病んでいた長男秀司(十八歳)も同じ時刻にまた激しい足痛を起こして泣かんばかりに叫び出した。一家三人が一時に病気にかかったので、何神かの祟りではないかと恐れ、憂愁の黒雲に閉ざされた。近所へ亥の子の祝いに来ていた、長滝村の山伏市兵衛に祈祷を頼んだ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)