種村家の一軒二三一枚
どんな伝承か
慶応三年、大坂市中で御札が降る「ええじゃないか」の騒ぎが広がる中、大坂市中の種村家では一軒で二百三十一枚もの御札が降ったという記録が残る。天照皇太神宮など神宮関係のお札に混じって、土地関係の証文や離縁状、古い借用手形なども含まれており、その内容から人為的な作為が疑われている。この記録は昭和十六年に同家の神棚から発見され、種村治郎兵衛によって書き残されたが、現物の御札は昭和二十年の大空襲で家とともに焼失してしまった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。