播州吉川谷渡瀬での太神宮お祓降下と大規模な祭り
どんな伝承か
摂津三田に近い播州美嚢郡吉川谷渡瀬では、暮の勘定を仕上げてほっとし、祝酒をしていた庄屋の家へ太神宮のお祓が降った。そこで一月二十七日より大祭りとなった。このときの大庄屋の入用は、白米一二石、煮物の大豆一石五斗、そのほか煮しめなどで、酒は大釜二つにたえず沸かして振舞い、供物・祝儀への返礼には餅が四、五貫かかったという。降札を受けた家が身代を傾けるほどの振舞いをした、この地方の「ええじゃないか」の一例である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。