伊勢皇太神宮をはじめ善光寺・秋葉山・三峰山・御嶽山など60枚…
どんな伝承か
上伊那の上新田村では、伊勢皇太神宮をはじめ善光寺・秋葉山・三峰山・御嶽山など六十枚もの札が降った。同じく伊那の野口村にも降っている。上伊那地方は九月下旬の赤須村・上穂村にはじまり、十月四日からの高遠城下町、上新田村、木下村・松島町村・南小河内村、大泉村、さらに辰野の小野村・平出村・上辰野村・宮木村・北大出村へと降札が続き、信濃のなかでもお札降りの騒ぎがもっとも集中的に激しく広がった地域であったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
松本市史 第2巻 歴史編2(松本市史・20世紀(地方史編纂))
本書は松本市史の一部として、慶応三年(1867年)に三河国で発生した「お札降り」現象が信州地方へ伝播した社会現象を詳細に記録している。天から降下する札を祝う「ええじゃないか」の騒動は、豊作祈願と世直しへの期待を背景に、仮装・変装した村民・町民による祝祭的な大騒動へと発展した。松本藩など地域の藩は「西洋流の業」として禁令を発令し鎮静化を図ったが、周辺地域では数日間の賑わいが継続した。