秋葉山大権現・天照皇太神宮・津島牛頭天王など21種類39枚の…
どんな伝承か
下伊那郡の大瀬木村では、慶応三年九月下旬に秋葉山大権現・天照皇太神宮・津島牛頭天王など二十一種類三十九枚の札が降った。隣の三日市場村・山村・名古熊村では狂言すなわち歌舞伎が催された。伊那谷を天竜川沿いに北上してきたこの騒ぎは、遠江の秋葉街道を経てきたものか天竜川沿いのものだけであったのかははっきりしないが、飯田を起点として周辺の村々へ次々に波及していった。十月一日には毛賀村、十一月一日には虎岩村でも祭り騒ぎとなっている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
松本市史 第2巻 歴史編2(松本市史・20世紀(地方史編纂))
本書は松本市史の一部として、慶応三年(1867年)に三河国で発生した「お札降り」現象が信州地方へ伝播した社会現象を詳細に記録している。天から降下する札を祝う「ええじゃないか」の騒動は、豊作祈願と世直しへの期待を背景に、仮装・変装した村民・町民による祝祭的な大騒動へと発展した。松本藩など地域の藩は「西洋流の業」として禁令を発令し鎮静化を図ったが、周辺地域では数日間の賑わいが継続した。