土師の人柱
どんな伝承か
昔、この池は度々堤が崩れ、村人の嘆きの種であった。どこから来たのか旅の僧が現れて人柱を立てるがよいと教え、どことなく去って行った。人柱の人選に困っていると、その僧がふたたび現れ、人がないなら私が人柱になろう、私は福寿坊といい諸国を行脚する者だ、何事も仏の道から、と言って、堤の中ほどに座り経文を唱えながら、村人たちが運んでくる土や泥の中に埋もれていった。その後、堤は切れることがなくなった。福寿坊の池といっていたが、長い年月のうちに福地池というようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。