独りで動く供養石
どんな伝承か
新幹線トンネル工事中、幸田町側の坑口近くでは資材置き場の番をする作業員が繰り返し「タスケテクレー」と叫んで金網に取りすがる怪異が起きた。ある夜には黒い人影が上下線の敷板を踏む足音を立てて近づき、光を当てると消えた。保線業者の柵木磯五郎は赤水の湧く場所の上手から石を運んで供養したが、後日その供養石が忽然とトンネル二〇〇メートル地点に移動しており、運び出した作業員は大けがを負ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。