ナワスジの怪
どんな伝承か
讃岐には昔からナオスジ(ナワスジ)と呼ぶ、悪魔や化け物が通るとされる細く長い一本道がある。昭和一四年の梅雨のころ、坂出市の水源地は川津町の連尺にあり、そのポンプ場はこのナオスジ道の一部をつぶして造られていた。初宿直の若手Kは真夜中三時ごろ、真黒い顔で真赤な口の化け物のようなものに胸を締めつけられ、外では正体不明の集団が走り去る音を聞いた。五人の職員が交代で同じ目に遭って宿直返上を申し出、市が神棚を設けて神主に清め祓いをさせると怪異はやんだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。