黒いモノがスーッと
どんな伝承か
昭和三五年当時、中部日本放送の企画調査室長だった鈴木重治氏が朝日新聞のコラムに記した体験談。宿直中のAは深夜、ピアノの音で目覚め音のする第一スタジオへ向かうと音は止み、扉は閉ざされたままだった。ピアノの蓋には鍵がかかっていた。別の夜には第一スタジオで仮眠していたBが、黒い猫が自分と隣のCの胸の上を飛び跳ねる夢を見てうなされ、Cも同じ夢を見ていたという。第二スタジオでは、深夜のニュースを読むDの目の前を、マイク越しに黒い影が幾度もスーッと横切り、手で払っても手ごたえがなかった。副調整室からもその様子が目撃されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・昭和(怪談集成))
日本各地の幽霊・人魂・生霊の実話怪談を十章+幽霊外伝に分類して集成する。