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ビール(前中の霊)

所在地大阪府大阪市
年代明治四十四年
登場旧友の前中、弁護士
出典お化と幽霊 怪談揃ひ

どんな伝承か

明治四十四年、大阪のある弁護士のもとへ、久しく会っていなかった旧友の前中が突然訪ねてきた。二人はビールを酌み交わしながら一時間ほど歓談し、前中は上機嫌のまま帰っていった。ところが後日、前中はちょうどその日からぴったり一年前に世を去っていたことが判明する。弁護士が語り合っていた相手は、すでにこの世にいない前中の霊だったのである。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化と幽霊 怪談揃ひ(明治時代後期(推定))

本書『お化と幽霊 怪談揃ひ』は、明治時代に大文館編輯部により編纂された怪談集であり、化け猫、怨霊、大入道など多様な超自然現象を扱う。主要テーマは、社会的弱者(娼婦、下女、村娘)への虐待と階級差別に由来する呪いと復讐である。兵庫県と大阪府が舞台の中心であり、遊郭での憑依現象、精神病院での怪病、山間部での大入道の出現など、当時の社会構造と結びついた怪異が描かれる。

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