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父の一喝で消えた金縛りの怪

所在地東京都新宿区
出典奇譚草子

どんな伝承か

筆者の大学時代の仲間であるエミちゃんが、ホテルの喫茶室で打ち明けた話。人が死ぬときは前もって分かるのだという。夜、自室で眠っていると廊下をきしませて歩く音が近づき、戸を開けないまま部屋に入ってくる。姿は見えないが誰かは分かり、その人が枕元に座る気配までする。ほどなく、あるいは翌朝に訃報が届く。小学生のとき、入院していた父が亡くなった折もそうで、父が来たと家の者に告げた当日に急死の知らせが来た。高校時代には、金縛りのなかで人ならぬものが集まり、耳元で笑い、布団に乗り、周囲を走り回ったことがある。そのとき足音がして大声が響き、騒いでいたものが一斉に消えた。生前よく自分を叱った父の声だったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

奇譚草子(夢枕獏・1980年代~1990年代初期(推定))

夢枕獏による短編怪談集『奇譚草子』は、著者が友人や知人から聞いた伝聞話を中心とした怪談を集めた作品。生霊から幽霊、見えない霊的存在まで、多様な心霊現象を描く。登場する舞台は東京・神奈川・長野・岩手など全国各地で、都市の住宅から北八ヶ岳などの山岳地帯まで広がっている。金縛り、ポルターガイスト、予知能力、夢遊病など複数の超常現象パターンが繰り返し登場。

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予知能力死者の来訪金縛り

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