不明(断片的記述)
どんな伝承か
大阪の抱主に雇われていた芸妓・梅次が猫に取り憑かれたように四つん這いで歩き回り、狂乱状態となって夢野の精神病院に入院した。入院から十日ほど経った頃、元いた座敷の縁の下から死んだ斑猫が見つかり、丁寧に葬ると梅次の病はしだいに快方に向かったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化と幽霊 怪談揃ひ(明治時代後期(推定))
本書『お化と幽霊 怪談揃ひ』は、明治時代に大文館編輯部により編纂された怪談集であり、化け猫、怨霊、大入道など多様な超自然現象を扱う。主要テーマは、社会的弱者(娼婦、下女、村娘)への虐待と階級差別に由来する呪いと復讐である。兵庫県と大阪府が舞台の中心であり、遊郭での憑依現象、精神病院での怪病、山間部での大入道の出現など、当時の社会構造と結びついた怪異が描かれる。