座敷牢の牛頭の娘
どんな伝承か
『新耳袋 第一夜』第十二章「“くだん”に関する四つの話」に収められた一話。芦屋と西宮の間が空襲で壊滅する直前、ある屋敷の座敷牢に牛の頭をした娘が閉じ込められていたという噂が立った。その屋敷は肉牛商だったという。やがて空襲で焼け落ちた跡に、娘の着物を着た牛女が現れたと語られた。同章には、西宮の甲山へ植物採集に出かけた中学教師が口から血をしたたらせた牛頭の女を目撃した話、甲山付近の祠が焼失した焼け跡で動物の死骸を貪り喰らう着物姿の牛女が目撃された話、六甲山の裏手に丑三つ時に母子の幽霊が出る神社があり丑女と呼ばれる話も並ぶ。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞