直は総身に震動を感じ神気の憑依を覚え
どんな伝承か
亡夫と別れて歩むうち元の身に返った開祖出口直は、その後も幾度か奇瑞に接した。ほどなくある日、総身に震動を感じ神気の憑依する徴があった。前代未聞のことで開祖自身も理由が分からず、これは神の心か人霊の憑依か狐狸の襲来かと疑い、声を励まして体裏の何者かに名を問うた。すると一道の霊気が丹田より湧き起こり、唇が動いて「吾はこれ艮の金神元の国常立尊、汝の身体を守るぞ」と声が出た。開祖はなお疑い、屹問・怒罵・哀願を重ねて自己審神を尽くし、懸かる神が偉大な正神であること、その霊地が綾部本宮の神域であることを明らかにしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)