久の時計が狂って止まり
どんな伝承か
出口直の手記によれば、八木に居た頃、久の時計が狂ってどうしても掛からなくなった。伺いを立てると、艮の金神が、大槻鹿造の家に置いてある刀と譬えの画を八木へ早く引き取ってくれ、あの家に置くと祟るから一日も早く取り寄せよ、その知らせのために時計を狂わせたのだと告げた。その御言葉のある間に時計が動き出した。福島がすぐ手紙を書いて神言を鹿造の家へ伝えたが聞き入れられず、言伝しても取りに寄こさなかった。のちに神の御指図のとおり、鹿造は刀と譬えの画が祟って手が破傷風になり、夏中もて余したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)