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猫の怪(森山の祟り)

所在地兵庫県相生市那波野
年代三十二、三年前
登場豊前士族森山某、妻お玉、娘玉枝、お竹、仲人(近所の七兵衛の妻)
出典お化と幽霊 怪談揃ひ

どんな伝承か

九州豊前の士族森山某は播州揖保郡網戸村のうち那波野村に住み、釣りを好んだ。ある日、陣場山の下で釣った鯛を茶屋川に生けておくと野良猫が食っていたので、刺身包丁で刺し殺した。持ち帰った猫の尾は二つに裂けていた。その夜、妻お玉は俄に腹を痛め、生まれた娘玉枝の横腹には大きな傷痕があった。以後、生まれる子が誕生日の夜ごとに消え失せた。訪れた八十過ぎの六部が読経すると玉枝は顔色を変え口を裂いて飛びかかり、押さえられて煙のように消えた。玉枝は九年前に殺された猫の化身で、報復に子を奪っていたのだという。夫婦は六部の弟子となり高野山で生涯を送った。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

お化と幽霊 怪談揃ひ(明治時代後期(推定))

本書『お化と幽霊 怪談揃ひ』は、明治時代に大文館編輯部により編纂された怪談集であり、化け猫、怨霊、大入道など多様な超自然現象を扱う。主要テーマは、社会的弱者(娼婦、下女、村娘)への虐待と階級差別に由来する呪いと復讐である。兵庫県と大阪府が舞台の中心であり、遊郭での憑依現象、精神病院での怪病、山間部での大入道の出現など、当時の社会構造と結びついた怪異が描かれる。

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祟り生まれ変わり化け猫六部復讐猫又

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