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出口なおの神がかりと座敷牢監禁

所在地京都府綾部市
年代1892〜1893年(明治25〜26)
登場出口なお、寡婦、後の大本教祖
出典幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶

どんな伝承か

出口なおは、一八九二年(明治二十五)、五十七歳のときに初めて憑依=神がかりを体験した。その前々年と前年には、嫁いだ二人の娘が引き続いて神がかりになっていた。当時なおはすでに寡婦で、家は破産し、糸引きや襤褸買い・紙屑買いによって生計を立てる極度の困窮者であった。なおは自分に憑依したものが狐か狸ではないかと疑ったが、神は自ら「艮の金神」だと宣言した。近隣の者は狐憑き・狸憑きのレッテルを貼り、憑きもの落としの僧侶や行者のもとへ連れて行ったが収まらず、家族全員が地域社会から排除されていった。後の大本教祖である。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

幻視する近代空間 ―迷信・病気・座敷牢、あるいは歴史の記憶(川村邦光・現代(近代史研究))

民俗学者・川村邦光が、近代日本が在来の習俗や憑きもの信仰をいかに〈迷信〉として再編し、狐憑きを脳病・神経病・憑依妄想へ病理化したかを、具体的事件・事例に即して論じた近代史。

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