石笛が神から授かる伝承
どんな伝承か
大本教の鎮魂帰神法では、新たに審神者となる者には、天然のままの石笛が神から自然に授かるものとされていた。現に誰それの石笛は何某神社の後庭で授かり、また誰それの石笛は某地の湖畔で授かったなどと、いかにも本当らしく語り伝えられていたという。人知れずその場所へこっそり石笛を置いた者があったのだろうと、皮肉交じりに記されている。
原典より
新に一人の審神者が殖える場合には、必ず奇蹟的に天然自然のまゝの石笛が神様から突然授かるのだと云ふ。—— 變態心理と犯罪(中村古峽) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
變態心理と犯罪(中村古峽)
『變態心理と犯罪』は、雑誌『變態心理』を主宰した中村古峽による変態心理学の論集である。二重人格・夢遊病・狐憑き・神隠し・催眠術を心理学の立場から解き、大本教・天理教・金光教の神懸りを妄想や人格変換として退け、霊能を称する火渡りや針刺しなどの実験の種を明かす。終わりには迷信や二重人格のからむ大正期の犯罪事件の実話を収め、著者自身の被験者や綾部の大本教訪問の見聞も例に引く。