稲生武太夫の妖怪退治伝説と『三次実録物語』
どんな伝承か
広島市内の稲生神社(稲荷町)には、数々の妖怪を退治し人々を守ったという稲生武太夫が魔除け・強運の神として祀られている。宮司によれば昭和二十年の原爆で古い史料は焼失し、武太夫が祀られた経緯は判然としないという。武太夫ゆかりの寺社は国前寺(山根町)にもあり、住職・疋田英親によると、魔王から授かったとされる『如意宝ばけもの槌』は宝暦(一七五一)頃、浅野藩の兵法指南役だった武太夫が化物退治の名人でもあったことに由来し、毎年一月七日の稲生祭で公開されているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞