クダンの初出:クダベ(1827年立山)
どんな伝承か
歴史社会学者・佐藤健二の考証によれば、最初の目撃例は文政十年(一八二七)頃、場所は越中立山であるという。ただしこのときの呼び名はクダンではなく、クダベもしくはドダクといった。薬草採りの男が立山の山奥で「クダベ」と名のる人面獣に出会うと、クダベは数年のうちに疫病が流行り多くの人が死ぬが、自分の姿を写した絵図を見た者は災厄を免れると告げたという。これにより各地でクダベの絵図を厄除けに持つことが流行った。クダンという名での初出は、天保七年(一八三六)の瓦版が現在確認される最古の記録とされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
妖怪伝説奇聞(東雅夫・1996年-2004年(取材期間に基づく推定))
魔王の木槌を求めて=稲生物怪録(妖怪伝説奇聞)/稲生平太郎の妖怪変化体験/一ツ目巨人・逆さ生首・化け蝦蟇/三次・比熊山の妖怪伝説/各地の妖怪奇聞