立山の亡者宿
どんな伝承か
江戸から来た小八という男が、立山の麓の宿屋を訪ねる。主人は、この立山には地獄と極楽があって亡者が皆集まっており会わせられるが、決して言葉をかけてはならない、かければ姿が消えて二度と会えなくなると告げる。小八が会いたいのは、下谷長者町の裏長屋で共に暮らしていた、先月二十五歳で病で亡くなった女房だった。主人は年齢と命日を尋ね、翌朝案内の者をつけると約束する。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))