大阪の旅館での女中の幽霊
どんな伝承か
長田幹彦が大阪で見たという話。ある旅館の屋上には涼み台があり、客が立て込んでいたため彼はそこに寝かされた。夜半に目を開けると月が出ており、簾の外を浴衣を着ていちょうがえしに結った女が行ったり来たりしている。商売女を呼んでくれたのだろうと思って声をかけると、その姿はいつのまにか消えていた。下りて女将に話すと「また出ましたか」と叫ぶ。翌朝聞くと、その床で長く胸を患っていた若い女中が亡くなり、三か月ほど後から姿が現れるのだという。見せられた写真は前夜見た姿とほとんど違わなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか