京都市中の降札開始
どんな伝承か
大政奉還直後の慶応三年十月中旬、京都市中で神仏の御札や金像・木像・土像が空から降る「お札降り」が始まった。中山忠能の日記には十月二十七日、三条・四条・上今出川あたりにも降ったと記され、木版本『御代の栄』は十月中旬から洛中洛外の町家に次々と降ったと伝える。京都所司代周辺の記録も十月中旬説を裏づけており、大政奉還の直後という政治的な時期に符合する出来事だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。