空き家で毎夜踊り続ける舞子の霊
どんな伝承か
京都の祇園の目抜き通りに、十数年も空き家のままになっている古い建物がある。一等地でありながら誰も入らないのには理由があった。かつてここは何人もの舞子を抱えた有数のお茶屋だったが、旦那に冷たくされた舞子の一人が心の傷を苦に命を絶った。半年ほどは何事もなかったものの、やがて人が寝静まる深夜、生前に稽古で使っていた部屋に彼女が姿を現し、踊りはじめるようになったという。最初に見た下働きの女性は噂を立てたと責められて辞めさせられ、それをきっかけに使用人が次々と去り、女主人も家を売りに出したまま姿を消した。無人になった今も、舞子の霊は毎夜舞い続けているのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集