横須賀町14日間134枚の降札
どんな伝承か
現在静岡県小笠郡大須賀町となっている遠江城東郡横須賀町では、慶応三年九月四日から十七日にかけての十四日間に、二十四種類、計百三十四枚の札が降った。秋葉山や豊川稲荷など、この地方に近い神仏のものが多い。九月七日ころからは、男女打交り、上下を不論、老若をわかたず、婦人は男子の姿に相成、男は思ひ思ひの風体美を尽くし、屋台をかつぎ笛太鼓で囃したてて、ほぼ三日三晩の騒ぎが続いた。十六日には付近の大神宮へ参詣してお祓五十枚を町内のために頂戴し、秋葉山の札五十一枚も貰って帰っている。十月四日の横須賀藩の御差留で騒ぎは鎮まった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。