神仏の奇瑞
どんな伝承か
遠州の久延寺には「無間の鏡」と呼ばれる言い伝えが残る。かつてこの寺で梵鐘を鋳造した際、タマという嫉妬深い女が鋳料として鏡を納めたが、寺はその鏡を使わなかった。それゆえこの鐘の音を聞く者は、現世で福を得ても来世は無間地獄に落ちるといわれ、鐘は破壊されて淡ヶ岳に埋められ、一寺が建立されたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本人物語5――秘められた世界(関敬吾(編)・日本人物語・昭和(民俗))
関敬吾編『日本人物語5―秘められた世界』。日本の生活文化に潜む秘密・境界・異界・怪異を主題別に集成する。