小若江村の村役層への降札
どんな伝承か
若江郡小若江村では、十二月十八日から村役人層への降札がつづいた。年が明けた一月五日には村一統へ白米三升ずつと手拭い一筋ずつが配られ、六日にもふたたび村中へ手拭いが配られている。降札を受けた村役人層が、その祝いを村じゅうへの施しという形で返した例であり、都市部から離れた農村部ほど村役人や上層農民へ降札が集中したという傾向をよく示している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。