小八木村の紅羽織土足踊り
どんな伝承か
慶応三年、愛知郡小八木村(現在の東近江市小八木町)では十二月二十七日に皇太神宮の御札が降り、二十九日の神送りまで村中が騒いだ。近くの松尾寺で赤報隊が旗上げする騒ぎがあり、いったんお札降りはやんでいたが、二月十七日にふたたび三宝荒神・皇太神宮などのお札が降った。祝宴には村中はもちろん親類・知人までもが集まり、太鼓・笛・螺貝を鳴らして騒ぎ、白い股引に紅色の羽織を着て、代わる代わる土足のまま家へ踊り入るというありさまであったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。