仙台坂の屋敷と化け鼠の妖術
どんな伝承か
伊達騒動を仕組んだ『伽羅先代萩』では、原田甲斐を写した仁木弾正が床下で鼠に化け、家督相続に要る巻物をくわえて現れる。芝居では仙台が舞台のように思われがちだが、実際の主な舞台は江戸で、鼠が大見得を切るあの場面が現実にあったとすれば、それは麻布の仙台坂の奥に構えられていた伊達家の屋敷での出来事でなければならない、と説かれる。書き手は、綱宗の吉原通いも亀千代の毒殺も後世の脚色が大半で、政岡の元となった三沢初子は乳母ではなく亀千代の実母だったとする。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
江戸動物民話物語(窪田明治・江戸時代~明治時代の民話を記録した著作(推定20世紀初頭))