上総介広常の下馬拒否と暗殺
どんな伝承か
関東平氏の一族は、総勢わずか七人の落武者だった頼朝をかついで天下に反旗をかかげたが、そのうち上総介広常だけは頼朝に殺されている。頼朝が納涼のため三浦半島に遊んだとき、広常は郎等五十余人を従えて頼朝を迎えた。郎等たちは馬から下りて砂上に平伏したが、広常は馬上で頭を下げただけで、無礼だ馬から下りよと注意されても、わが家では三代にわたって公私とも下馬の礼などとったことはないと言い放って下りなかった。権威によってのみ保たれていた自らの立場が危うくなると見た頼朝は、双六の遊びの最中の広常を、梶原景時に命じて殺させた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
江戸動物民話物語(窪田明治・江戸時代~明治時代の民話を記録した著作(推定20世紀初頭))