夢か現かわからぬ美女への夜這い
どんな伝承か
浜松の城下からの帰り道、太郎左衛門は村の入口の庚申塚のそばで、道に迷った若い美女とその乳母に出会い、自邸に泊めてやった。翌朝、乳母が病だと聞き見舞うと、若い女は涙ながらに逗留を願い出た。その夜、太郎左衛門は女の寝床に忍び込み肩に手をかけたが、手がしびれ舌がこわばって身動きできず、女がにっと笑うと、気づけば自分の寝床に戻っていた。翌夜も同じことが繰り返され、夢とも現ともつかぬ怪異が続いた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))