昭和五十七年二月から三月頃、同居している義母は、医者
どんな伝承か
昭和五十七年二月から三月頃、浜松市で同居する義母が医者から余命わずかと告げられた。義母はそのとき「きれいな花園に行った」と語った。その後、自宅の桃の花は例年になく咲き乱れ、芯が枯れて皮だけで生きていた老木のザクロも二メートル足らずの木に二百三十ほどの花をつけた。最後の花が散った七月二十五日、義母は息を引き取り、そのザクロも枯れてしまった。この年に限りオシロイ花は白ばかりが咲き、ピンクのバラまで白く変わったという。回答者は金田静雄。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。