深夜の青山墓地に立つ黒い影
どんな伝承か
著者が『うしろの百太郎』を連載していた頃、夜に食事をともにしていた女性歌手が、幽霊を見に行こうと言い出した。時刻は午前二時。物見遊山で墓地へ行くものではないと承知しながら、著者は彼女とタクシーに乗り、赤坂から青山墓地へ向かった。出るはずがないと高をくくってもいた。一歩踏み入れると、そこはやはり死者の領域という気配だったが、二人は怖がりもせず歩き回る。次の区画へ入ろうとしたそのとき、三メートルほど先に黒い影が立ち、こちらをじっと見つめていた。邪悪な男の霊だと体感したという。
原典より
人は死ぬと幽界へ行くが、人間、百人が百人、成仏できるとは限らない。—— ここまでわかった霊界の真相(つのだじろう・平成5年(1993年)8月) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ここまでわかった霊界の真相(つのだじろう・平成5年(1993年)8月)
漫画家で心霊研究家のつのだじろうが、霊能者の指導のもとに体験・取材した心霊現象を解説する書。主護霊・指導霊との交信や幽体離脱、魔女狩りの娘や戦国武士など前世の因縁による憑依と霊障、青山墓地の黒い影、テレビ収録中の狐憑きなどを、霊界の構造や守護霊の体系とともに記録し、欧米の心霊科学に比した日本の心霊研究の遅れにも言及する。