農業の傍ら神の道を説いていた文治郎に神が降り
どんな伝承か
安政六年十月二十一日、備中大谷で農業のかたわら神の道を説いていた川手文治郎に神命が降った。神は、参拝者が次々と訪れて農業も取次も互いに差し支えると述べ、「なんと、家業をやめてくれぬか」と相談を持ちかけた。四十二の年に医者も手を離した病を助けたのは神であるから、そのとき死んだと思うて欲を離れ、天地金乃神を助けて難儀な氏子を取次ぎ助けてくれという。文治郎は直ちに「おおせどおり、家業やめて御前あいつとめ、つかまつります」と奉答したと伝わる。これを金光教では立教の神宣という。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)