取次役の大森うめ女が神前で無我の境に入り
どんな伝承か
明治六年秋、笠井吉夫は上道郡高島村大字中井の出社に参り、取次をする大森うめに一家の災難取払いを願った。うめはまず御神前に向かってお祓祝詞を奏上し、そのまま平伏してしばらく無我の境に入っている様子であったが、やがておもむろに頭を上げて取次の座に着き、吉夫の方へ向き直って「これは畜犬の祟りである。取払ってつかわすぞ」との神宣があった旨を伝えた。家に帰って事実を調べると、祖父太郎左衛門の時代に飼犬をあやめ殺したことが判明したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
近代日本霊異実録(笠井鎮夫・霊異・神憑り実録・昭和)