昭和二十年十月頃、父が肺炎にかかり、薬のない時で、高
どんな伝承か
岡山市富町の家での出来事である。昭和二十年十月頃、父が肺炎にかかった。薬の手に入らない時代で、父は高熱にうなされて危うい状態が続いた。やがて熱が下がってから、父は家の者にこう語ったという。みこしに乗ってお寺の前まで行った。そこは極楽のような所であったが、寺の門は閉ざされていて、中へ入れてはもらえなかった、と。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。