福泊で没した父を呼び出す
どんな伝承か
審神者の岡田熊次郎が、大正七年の大晦日に上道郡富山村大字福泊で世を去った笠井吉夫の名を、長く声を引いて呼んだ。一、二分もたたぬうちに、目を閉じたままの霊媒中西りかがふいににっこりと笑う。先に招いた義父のしかめ面とはまるで違っていた。やがて上体がやや前へ傾き、両手をきちんと膝に置く。生前の父が人と向かい合うときの座り方そのままだった。三男の鎮夫が名乗ると相手は驚き、女の体を借りていると知って腹を立てた。信仰の話になると、金光でも大本でもよい、世のために人を助けよと諭したという。
原典より
* 第五話 実話・狐の仕返し* 第六話 妙な話・石がものを言う* 第七話 神さま拝みぞめ* 第八話 二種の霊石岐阜県根尾谷に現る 1)* 第九話 二種の霊石岐阜県根尾谷に現る 2)* 第十話 姿は…—— 日本神異見聞伝(笠井鎮夫・昭和40年代(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本神異見聞伝(笠井鎮夫・昭和40年代(推定))
霊界からの賞罰覿面(日本神異見聞伝)/天狗・竜神の憑依と霊界通信/神霊による人生指導/神隠しと予言/各地の神異・霊異見聞