田辺江川古町のお祓降り
どんな伝承か
和歌山城下の騒ぎは田辺や農村地帯にも波及した。田辺地方では、まず十一月二十八日に江川古町・長町辺の十二、三軒へ、伊勢皇太神宮のお祓が降った。ここでは早くも十二月二日に、家々への「群参」と「騒キ立」が禁止されている。その後も九日に田辺南新町へ皇太神宮のお祓が降り、十六日ごろには流行現象となって、若者の赤襦袢での踊りがみられた。翌年一月三日にも代官所が大庄屋宛てに降札にともなう踊りを禁じている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。