南方熊楠の幽霊目撃体験(自宅二階)
どんな伝承か
和歌山県田辺市に居を構えた博物学者・南方熊楠は、粘菌採取のため熊野山中をしばしば歩き回り、幽体離脱や死者の霊の目撃をたびたび経験したという。熊楠自身が『人類学雑誌』(大正元年八月)に寄せた文章によれば、厳冬のある年、那智山に一人で暮らし空腹で臥せっていたところ、夜通し自分の頭が抜け出して家の横の牛小屋のあたりを飛び回り、闇の中でその様子をありありと見たと記している。熊楠はこの現象が自らの精神の変調によるものと知りつつも、これを繰り返し禁じ得なかったと語っている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか