幽霊が教えたナギランの在処
どんな伝承か
南方熊楠が『和歌山新報』に書いた話。那智にいたころ、ある朝早く起きて静座していると、亡父の姿がありありと現れ、言葉は発しないまま、宿の前数町の地にナギランがあると知らせた。長く独居しているための迷想だと思って捨て置いたが、翌朝も翌々朝も続けて十余回同じことがあった。その場所は宿に近いのに、それまで一度も近づいたことのない所だった。縁戚の家の手代が来たので話し、共に探ると一株を得た。その日はどう探しても一株しかなかったが、翌日一人で行くと十七株を得た。近傍には四十株ほどあり、二十余本を採って田辺と和歌山へ送って植えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか