南方熊楠の幽体離脱体験(那智山)
どんな伝承か
南方熊楠が『人類学雑誌』に寄せた「睡眠中に霊魂抜け出づとの迷信」に記した体験。七年前の厳冬、那智山にひとり住んでいた熊楠は、空腹のまま臥していると、終夜、自分の頭が抜け出して家の横にある牛部屋のあたりを飛び回り、闇夜の中でその様子をありありと詳しく見ることができた。自分でも精神が変態にあると知りながら、繰り返し同じことが起こるのを禁じ得なかったという。熊楠は粘菌採集のため熊野の山中を歩き回り、しばしば霊魂が身体から抜け出す体験をしたと書き残している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
あの世はあった―文豪たちは見た、ふるえた(三浦正雄・昭和50年代(1975年前後推定))
文豪たちの心霊体験(あの世はあった)/遠藤周作・三浦朱門の怪異/海外(フランス)での幽霊/怪音と怨念/あの世は存在するか