佐久間町の不動尊札降りと祝宴
どんな伝承か
天竜川のさらに上流にある佐久間町では、慶応三年十月十五日から不動尊などのお札が降った。それにともなって村内で開かれた祝宴を、この地ではおかげと呼んだ。十一月八日と九日には横吹・嶋村が騒ぎ、十七日に札を白山宮へ納めて終わっている。なお下流の現在の天竜市域では、近村に札が降るというので村方相談之上、おかげ信心御日待を九月二日より二十四日までつづけており、ここには札降りはなかったが、十二日に秋葉山光明山へ裸参りをし、その後神酒で祝宴を張ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。