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仏眼寺の僧に憑いた東山の天狗

所在地京都府京都市東山区(仏眼寺)
年代伝承
登場仁照阿闍梨、語り手、伝承者、仏眼寺の僧・祈禱者
出典河童・天狗・妖怪――民俗随筆

どんな伝承か

京都の東山にある仏眼寺の僧、仁照阿闍梨のもとへ、七条あたりの金箔打ちの妻という三十過ぎの女がたびたび品を届けに通ってきた。ある日、ほかの僧が出払った隙をついて女は身を寄せ、思いを打ち明けて離れない。仁照は仏に許しを請うと偽って持仏堂へ入り、不動尊に念じながら数珠を揉みくだく勢いで祈った。すると女は見えない力に突き飛ばされ、狂い舞ったあげく柱に頭を打ちつけて助けを求めた。憑いていたのは東山の大白河に棲む天狗で、鈴の音も尊いこの僧を堕落させようと女に取り憑き、機をうかがっていたと白状したという。天狗が離れると女は夢からさめたように身なりを整えて帰り、二度と寺に姿を見せなかった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

河童・天狗・妖怪――民俗随筆(武田静澄・武田静澄・民俗随筆・昭和)

武田静澄『河童・天狗・妖怪―民俗随筆』。全国の妖怪伝承を天狗・河童・ざしき童子・妖怪心理の四部で随筆風に集成する。天狗篇では天狗の団扇・誕生、祈禱くらべ、天狗に憑かれた女、幻術つかい、神かくし、天狗にさらわれた人々(お庭番のゆくえ・天から降った男・ふたり夫・天狗六兵衛・おかんの末路)、神かくしにあう心理、ぐひん餅と山荒れ、天狗の相撲場などを収める。

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河童天狗妖怪天狗憑依不動尊

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