下坂部村沢田宅への降下
どんな伝承か
畿内近郊農村の「ええじゃないか」として、十一月二十八日、川辺郡下坂部村の地方代官沢田宅への降下が知られる。同家には村内からほとんどの家が祝いに来たほか、村外からも親戚・知己、経済的関係のある人々、常雇人らが訪れた。町人では領主をはじめ大坂の町人親戚や貢租米売捌商人、武士では用人までが供物を持参して祝いに来たという。札は鴻池屋・平野屋・天王寺屋といった大坂有数の豪商の家々はもとより、大坂三郷の警察を掌る天満与力・同心衆の家々へも降臨した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔・1970年代~1980年代(推定))
本書は幕末維新期の慶応3~4年(1867~1868年)に東海地方から四国地方にかけて流行した「ええじゃないか」という民衆運動を詳細に記録した研究書である。神社仏閣の札が降下する「お札降り」現象を契機として、老若男女が「ええじゃないか」と囃しながら踊り狂い、祝宴を催す集団心理現象が急速に波及した。