葱作らず
どんな伝承か
菅原道真が大宰府に流される途中、長洲で潮待ちをされた。そのとき菅公は、ここはどこかと尋ねられ、「長洲」であると告げられると、流される身がしばらくとどまる所もやはりナガスであるかと嘆かれ、「人知れずおつる涙は津の国の長洲と見えて袖ぞ朽ちぬる」と詠まれた。村人一同はいたわしく思い、草や木までがしおれて菅公の悲運に同情しているように見えたところ、川上から流れてきた葱だけはしゃんとしていた。村の人たちはそれを憎み、それ以後、長洲の村では葱を作らないようになったという。
原典より
〈高木―「大銀杏」〉菅原道真が大宰府に流される途中長洲で潮待ちをされた。—— 日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第8巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第8巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全133話(滋賀・京都・兵庫=近畿)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。