軸を掛けて唱える子供の天神講
どんな伝承か
天神講は小学生の子供たちが営む講で、元は男子だけのものであった。更目木では正月二十五日、子供たちが宿となる家を頼み、村中から米と銭を集めて食事の世話をしてもらう。天神の軸物を掛け、松と竹、灯明を供えて皆で拝み、会食をした。大槻では三月二十五日に当番の家へ米を持ち寄り、祭壇に灯明と飯を供えて「なむ天満大自在、天神様は人をむなしくなすならば」に続けて「天が下にて、なにやならざらん」と唱えた。湯本でも会食の前に同じ唱え言をし、菅原道真を描いた軸を掛けた。高林では六月二十五日の天神祭りに小学生の相撲があり、子供たちは重箱を持ち寄った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。