頭がよくなるという祭りの供え餅
どんな伝承か
白子の鎮守である板宮神社の祭りでは、神前に御神酒や野菜とともに二重ねの供え餅を上げる。この餅は宵の日に神社総代がついたものである。祭りが済むと、総代が餅を氏子の数だけ切り分ける。氏子はその一片と神札を受け取って家へ持ち帰り、神棚に供えて拝んだうえで食べた。この餅を口にすれば脳をわずらうことがなく、風邪も引かないという。頭がよくなるともいわれ、子供は家族の分まで食べたと伝えられる。祭りの世話は今坂・中屋敷・太多良の各屋敷から選ばれた三人の総代が務めた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
天栄村史 第4巻(民俗編)――憑依と怪異・呪術(天栄村(編)・天栄村史・自治体史(民俗))
『天栄村史 第4巻(民俗編)』第六節ほか所収の憑依と怪異・呪術・神社伝承。福島県天栄村に伝わる信仰と怪異を採録する。