島根・田を掘るゲドーの爪痕
どんな伝承か
島根県大田市のある村で聞いた話。この地方ではキツネモチのことをゲドーモチといい、ゲドーという小さい動物が、よその田を掘って自分の田に水を引くという。そのために田の端に小さい爪痕がみられるのだそうである。ゲドーは主人の気持を察し、いちいち言われなくても主人のためになるようなことをするのだという。憑きもの持の「飼っている」動物には、主人の命令によって相手にわざわいを与える場合と、主人が言わなくても意中を察して動く場合とがあり、この田を掘る話は後者にあたる例として挙げられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の憑きもの(吉田禎吾・民俗・憑きもの研究・昭和)