坊主が沈んだ傘田
どんな伝承か
言い伝えに傘田というものがある。小泉あたりの寺の坊主が、雨の日に傘をさして出かけたまま、二日も三日も帰ってこなかった。たまげて探しに行くと、蛇の目傘が蓮田に浮いていた。あの辺りは深い田が多く、浮いていた傘を引っ張り上げると、坊主がつかまって出てきたという。おそらく御馳走になった帰りに落ちたのだろうといわれる。その田んぼを作ると一家断絶するといい、それが傘田である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
取手市史 民俗編2――将門伝説・怪異(取手市(編)・取手市史・自治体史(民俗))
『取手市史 民俗編2』第四〜六節所収の伝説・不思議な話・祟り。茨城県取手市に伝わる口承を採録する。